高野秀行『ワセダ三畳青春記』
『幻獣ムベンベを追え』、『アヘン王国潜入記』の辺境ライター:高野氏の文庫書き下ろし。
バブルとかセレブって何?、三畳間、家賃1万2千円、風呂なしトイレ台所共同。というボロアパート野々村荘の日々を、おもしろおかしく、どこか切なくフィクションとしてまとめてあります。
出てくるキャラクターがすごすぎ。
お金持ちの成功話なんかよりも、野々村荘の日々が魅力的に感じるのはなぜ?
私もボロアパート経験ありますが、ここまでひどくなかった。しかも、耐えられず1年で出てしまいました。野々村荘の日々は実践できません。
高野氏は、20代後半から10年近く野々村荘に住んでいたという。
高野氏が実践していた(好きでやっていたかどうかは別にして)「少し稼いで、少し使う」という生活は、私たちが忘れてしまったことというか、日本が経済的に崩壊するまで誰も経験できないかもしれない。
しかも、その日は目の前に来ているかもしれない。
そんな時代がきても、その生活を笑い飛ばせるように心の準備として読んでおくべき貴重な一冊です。
![]() | ワセダ三畳青春記 (集英社文庫) 著者:高野 秀行 |
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