*** ある意味、ネタバレしてます ***
いまさらですが、『スウィングガールズ』です。
某不祥事の影響で、同じ矢口監督の『ウォーターボーイズ』と2本立てで、いきなりテレビ放映されていましたね。
偶然、放送当日にDVDでスペシャル・エディションを購入してしまいました。
スタンダード・エディションではなくて、スペシャルです。さらにその上にプレミアム・エディションというのもありますが、それを購入する財力はなかったです。
メイキングが観たくて、スペシャル・エディションを買いました。
『スウィング・ガールズ』はメイキングが観たくなる映画ですよね。
封切時は見のがして、地上波初放映したときにハマりました。
そのときに録画したビデオを3回観て、今回購入したDVD。
本編と副音声1と2を続けて観て、この1年弱の間に合計6回も観たことになります。(バカ)
そんな短期間で繰り返し観た映画なんて初めてかも。
『スターウォーズ』や『カリオストロの城』だってそんなには観てないです。
別にお気に入りの女の子がいるわけじゃないのにね。
なんで私はこの映画にこんなにはまってしまったのかわかりません。
なんか気持ちがいいんですよね。
たぶん、私と同じように、大きな声では言えないけど、
『スウィングガールズ』大好き!
という人が潜在的に多いと思っています。思いたい!
一方、映画関係の掲示板ではゴミ映画と酷評する人もいますが、たぶん想像力が欠如しているのではないかな?
そういう人たちが求めているリアリティの部分は、すべて『故郷の空』から『メイク・ハー・マン』の演奏の裏にあるけど、「そこはご想像にお任せします」と観客に投げられているのに。
私のガールズたちを観ている目線は、竹中直人演じる小澤先生と同じなんですよ。
ガールズたちをうるさがっているようで温かく見守っているというところです。うわー、おじさん。
映画と音楽の融和性とか、青春の幻影と挫折とナンタラカンタラとかいろいろ語ることはあるのでしょうけど、おバカなんで言葉では説明できません。
よけいな屁理屈は置いといて、DVDの特典の話です。
裏話は、副音声で聞けます。スタンダード・エディションでも大丈夫。
スペシャル・エディションについてくるDisk2には、メイキング、削除されたシーン、楽器の練習、ガールズインタビュー、サイドストーリー(全7話)、失恋してもラヴィン・ユー(フルコーラス)などなど。
ガールズのほぼ全員が楽器未経験。過酷な練習&合宿で、演奏シーンは吹き替えなしというのは、宣伝文句だったのでご存知と思いますが、せっかくなので、いくつかネタばらしなぞを。
いまさらなので、営業妨害にはならないでしょう。以下を読んで、あらためて『スウィングガールズ』を観て楽しんでくれたら幸いです。
・2003年夏と2004年冬に長期ロケ。
・オール山形ロケ。でも設定は「東北のどこか」なので、地名はできるだけ映らないようにしているそうです。クルマのナンバープレートが「米山」。
・高校の教室内も友子の家の中もセットではなくて、借りた高校、借りた家の居間。
・唯一のセットは、小澤先生の自宅室内ですが、山形県内の倉庫を借りて作ったそうです。
・撮影中も、高校の体育館で楽器の練習。
・食中毒のニュースは、山形さくらんぼテレビのスタジオで撮影。フジテレビの武田祐子アナ(山形出身)は、撮影のために山形出張。
・お弁当屋さんが遅刻した理由は特典映像にあります。
・標準語で描かれた脚本を、武田祐子アナに米沢弁に翻訳してもらったが、違和感があってすべて破棄。さらに南下した地方の方言(でも山形)にしたそうです。一部わざと標準語や変な方言にしているようです。
・無口な関口役の本仮屋ユイカは、ガールズ中一番のおしゃべり。
・子役から叩き上げの本仮屋ユイカは役作りをして撮影に望んだが、そのことを監督に気づいてもらえなかった。
・ドラム担当:田中直美役の豊島由香里は、演技初挑戦。実は某音楽関係の専門学校に通いシンガーソングライター志望。ニックネームはなぜか「かつお」。あのおかっぱ頭はもちろんカツラ。
・転がるレコードはピアノ線でつってデジタルで消してる。
・良江の顔に当たるファウルボールは、地面に転がるところまでCG。
・友子のiMacはスタッフの私物。自転車で運ぶシーンで落としてNGをだした。
・友子がおばあちゃんにiMacを買ってもらうエピソードは特典映像にあります。
・楽器はすべてヤマハからレンタル。ガールズたちは映画キャンペーンとか、ことあるごとに「ください」とお願いしているそうですが、その声はヤマハ上層部には届いていない。
・直美のパンチラは、撮影では「全見せ」。下着は衣装さんが用意して撮影後もらった。
・そのパンチラシーンで土手を落ちる自転車。土手の上はスタントマン。転がり落ちるのは人形。土手の下でなにごともなく自転車に乗っているのはプロデューサー。
・友子が母親にサックスをおねだりしている時にいじっているカーテンをまとめる紐は、後にサックスのストラップになっている。
・拓雄を小ばかにする友子の演技を、上野樹里がうまくできなくて、演技初心者の豊島由香里が見本を見せた。本番で拓雄と友子の小競り合いの向こうで、良江が直美のキャンデーを取るのはアドリブ。
・ワインを売る関口の相手をするエキストラのおじいさんは、勝手にセリフをしゃべった。
・餃子フランベの炎はCG。
・イノシシ騒動では、最初本物を用意したが、思い通りに動いてくれなかったのでギャラを払ってお引取り願った。
・イノシシ騒動の止めの絵は、CGではなくて単に俳優たちが静止しているだけ、よく見ると手や足の先がふるえている。剥製のイノシシを支えた台は草を巻きつけている。ただし、かつおを木からつるしている紐はデジタルで消した。
・イノシシ不慮の死に使われたレントゲン写真は、かつお本人と山で拾ったイノシシの頭の骨。
・兄弟デュオ兄役の眞島秀和さんは、方言指導も担当。
・兄弟デュオ弟役の三上真史さんは、『失恋してもラヴィン・ユー』の作曲をしている。
・カラオケ屋のBGMは、かつおの作詞作曲、歌っているのもかつお。このシーンのために録音した。
・アパートのベランダでふとんを叩いている主婦たちは、すべてガールズ。2階左の部屋でビンタされている男性は、リズムセクションの先生。
・パチンコ店前の演奏で、ガールズをなじる客を演じているのは、ガールズたちに楽器を教えている先生。
・スーパーの駐車場でメンバーがそろうシーンの出来事。待ち時間に自然と演奏が始まって映画のラスト並みに盛り上がった。
・美容院でカットしてもらっている拓雄が、向かいのYAMAHA音楽教室に通う小澤先生を見かけるシーン。美容院もYAMAHA音楽教室も山形県内だが、本当は向かいあっていない。窓越しのカットは、YAMAHA音楽教室の向かえにある三菱のカーディーラーで撮影。クルマを買いに来たお客さんが怪訝そうに見ていた。
・積雪のため止まってしまった汽車の中でラジオを持っていたおじさんは、ガールズが演奏する曲をアレンジした岸本ひろし先生。元ゴダイゴ・ホーンズ。
・演奏会のシーンに出てくる他校の生徒は、すべて地元の吹奏楽部。でもブレザーを持っていなかったので、東京の吹奏楽部から借りてきた。サイズが合わなくてたいへんだった。
・演奏会シーンは最後の最後と思ったら、夏に撮影。
・友子役の上野樹里は夏の撮影と冬の撮影の間に、NHK朝の連ドラ『てるてる家族』に出演。
・関口役の本仮屋ユイカは、2005年にNHK朝の連ドラ『ファイト』の主役。
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