書籍・雑誌

2009年11月 2日 (月)

田中芳樹『タイタニア』

 久しぶりの読書ネタです。
 田中芳樹の『タイタニア』。
 あの『銀河英雄伝説』でおなじみの、田中芳樹の新作・・・ではありません。
 『銀河英雄伝説』完結直後に書かれているのでかれこれ20年も前の作品です。
 先ごろアニメ化されたついでに初の文庫化になったので読んでみました。
 『銀河英雄伝説』は、スペースオペラですが、超歴史大河ドラマと言っても過言ではないおもしろい小説です。
 おもしろすぎて、これよりおもしろいものは書けないだろうと、田中氏の他の著作に手を出す気になれないほどでした。
 実際、2、3冊読みましたが、予想通りでした。
 『タイタニア』も、 『銀河英雄伝説』をこえているかどうか眉唾で読み始めたのですが、『銀河英雄伝説』とはまた一味違った作品になっていて、読み応えありました。
 2クール分のアニメシリーズ(未見)だったから、原作は文庫3巻で完結していると思ったら・・・未完でした。
 それも、ものすごくいいところで終わっています。
 田中氏が未完の帝王と呼ばれて久しいですが、これがそうか!
 さっさと続きを書いてほしいものです。
 消化不良になったので、『銀河英雄伝説』を読み返そうと思います。


タイタニア 1 疾風篇 (1) (講談社文庫 た 56-38)Bookタイタニア 1 疾風篇 (1) (講談社文庫 た 56-38)


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著者:田中 芳樹

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2009年9月26日 (土)

椎名誠『わしらは怪しい雑魚釣り隊』

 椎名誠が帰ってきた!
 いや、椎名誠はまだまだ元気だった!というべきか?

 還暦を過ぎた椎名氏の最近のエッセイ等は、老いが垣間見えていたのですが、この『わしらは怪しい雑魚釣り隊』は、伝説の『怪しい探検隊』の再来です。

 文章も当時を思わせる(人によっては嫌がる)、いい意味で軽くてノリのいいテンポで書かれています。

 これを読んで、久しぶりに海釣りに行きたくなりましたよ。

わしらは怪しい雑魚釣り隊 (新潮文庫)Bookわしらは怪しい雑魚釣り隊 (新潮文庫)

著者:椎名 誠
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著者:椎名 誠

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2009年9月 1日 (火)

高野秀行『怪しいシンドバット』

 著者は以前にも紹介しました。
 早稲田大学探検部出身、就職もせずに辺境ライターになった、先行き不透明なこの時代に、あっけらかんと生きている稀有な存在。
 この本は、著者の20代の記録的冒険記。
 インドで無一文になっても、なんとかしていくところはさすがです。
 凡人にはひじょうにたいへんなことのはずだけど、それを笑って読ませてしまうんだから、なかなかの才能の持ち主です。
 言葉が通じないところには、行きたくないけど、異文化には興味がある私にはとっても楽しい本です。


怪しいシンドバッド (集英社文庫)Book怪しいシンドバッド (集英社文庫)

著者:高野 秀行
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ワセダ三畳青春記 (集英社文庫)Bookワセダ三畳青春記 (集英社文庫)

著者:高野 秀行
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著者:高野 秀行
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ミャンマーの柳生一族 (集英社文庫)Bookミャンマーの柳生一族 (集英社文庫)

著者:高野 秀行
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2009年6月15日 (月)

高野秀行『ワセダ三畳青春記』

 『幻獣ムベンベを追え』、『アヘン王国潜入記』の辺境ライター:高野氏の文庫書き下ろし。
 バブルとかセレブって何?、三畳間、家賃1万2千円、風呂なしトイレ台所共同。というボロアパート野々村荘の日々を、おもしろおかしく、どこか切なくフィクションとしてまとめてあります。
 出てくるキャラクターがすごすぎ。
 お金持ちの成功話なんかよりも、野々村荘の日々が魅力的に感じるのはなぜ?
 私もボロアパート経験ありますが、ここまでひどくなかった。しかも、耐えられず1年で出てしまいました。野々村荘の日々は実践できません。
 高野氏は、20代後半から10年近く野々村荘に住んでいたという。
 高野氏が実践していた(好きでやっていたかどうかは別にして)「少し稼いで、少し使う」という生活は、私たちが忘れてしまったことというか、日本が経済的に崩壊するまで誰も経験できないかもしれない。
 しかも、その日は目の前に来ているかもしれない。
 そんな時代がきても、その生活を笑い飛ばせるように心の準備として読んでおくべき貴重な一冊です。

ワセダ三畳青春記 (集英社文庫)Bookワセダ三畳青春記 (集英社文庫)

著者:高野 秀行
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2009年5月15日 (金)

高野秀行『怪魚ウモッカ格闘記 インドへの道』

 この本、書店に並んだときに気になったんだけど、未知の動物物は、あれですから、オカルトじゃないけど、ムーというか、どこかうさんくさいところがあって、手をださなかったんですよ。

 しばらくして、又三郎さんから、おもしろいよという話を聞いたので、まず、この著書のデビュー作に手をつけました。
 作家の質というか、自分の趣味に合うかどうかは、その初期の作品を読んでみるのが一番なんですよね。





幻獣ムベンベを追え  /高野秀行/著 [本] 幻獣ムベンベを追え /高野秀行/著 [本]
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 W大探検部が総力を挙げてアフリカはコンゴの奥地にいるという怪獣を探しに行くノンフィクション。
 ネタは怪しいけど、やってることはハード、語り口はソフトで実におもしろい。
 学生が真面目に馬鹿をやっているところがたまらんですね。
 それにしても、マラリアにかかったり、食料が足りなくて猿や蛇を食べたりするところは、なかなかハードです。

 おもしろかったけど、まだ堅苦しいところがあって、まだご贔屓にはなれないなぁという感じ。
 でも、なんとなく気になるので続いて、これを読んでみました。





ミャンマーの柳生一族  /高野秀行/著 [本] ミャンマーの柳生一族 /高野秀行/著 [本]
販売元:セブンアンドワイ ヤフー店
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 ミャンマーの政権を江戸幕府になぞらえた軽妙な語り口が実に楽しい。
 この本は、たんなる旅行記だけど、著者がミャンマー通なのは、この旅以前に、度肝の抜くドキュメンタリーがあったりなんかしたんです。





 アヘン王国潜入記 アヘン王国潜入記
販売元:セブンアンドワイ
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 なんと、ゴールデントライアングルとよばれる麻薬地帯に潜入して、ケシ栽培からアヘン抽出、はてやアヘン中毒を実体験する力作。あきれるしかないしろものです。この人、おそるべし。





怪魚ウモッカ格闘記 インドへの道  /高野秀行/著 [本] 怪魚ウモッカ格闘記 インドへの道 /高野秀行/著 [本]
販売元:セブンアンドワイ ヤフー店
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 そして、やっと、怪魚ウモッカ。
 その準備からして、けっして、行き当たりばったりではない。さすが探検部出身という感じなんだけど、どこか間が抜けているように感じるのは、語り口がうまいから。
 あきらかに、センスが磨かれている。笑いのツボが絶妙。
 それにしても、このオチには驚きましたね。オチをここでは書けません。ぜひ読んでほしい。

 著者の高野氏と私は同年代なんだけど、とてもまねのできない行動力ですね。
 ある意味、とってもうらやましい存在です。

 椎名誠もすごい行動力ですけど、この高野氏もなかなかです。ぜひ、いつか未知生物を発見してほしいものです。

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2009年5月12日 (火)

福井晴敏『Op.ローズダスト』

 自衛隊がらみばかりのアクション小説家、福井晴敏。

 『亡国のイージス』でぎりぎりで破壊をまぬがれた東京が、今度は連続爆破テロに合うという。
 そのテロの背景は、あいかわらずの福井晴敏の論理なのだが、そのとおりと思っているのでいやな気はしない。
 でも、あまりのくりかえしのネタに『亡国のイージス』を越えているとは思えませんね。
 まあ、展開はさらに派手になっていて、わくわくするところではありましたが。

 次回は同じネタでも、映画『博士の異常な愛情』のようなブラックユーモアな作品でもいいんでない。

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2009年4月28日 (火)

海堂 尊『チーム・バチスタの栄光』

 いまさらながらですが、読みました。
 第4回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作。

 原作のヒットで、映画化。そしてテレビドラマ化されました。

 私は、テレビドラマ→映画(テレビ放映分)→原作の順で、最後に原作を読んでしまいました。

 最悪のパターン。ぜんぜん、原作がおもしろくない。
 予備知識がなかったら絶対おもしろいとおもえるのに、ぜんぜん、おもしろくない。

 原作を読もうと思ったきっかけは、テレビドラマがおもしろかったからなんですけどね。

映画は、キャラは立ってたけど、謎解きの展開がいまいちでしたね。

 あぁ、続編を読むかどうか迷ってしまいます。

チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 599)Bookチーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 599)

著者:海堂 尊
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チーム・バチスタの栄光(下) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 600)Bookチーム・バチスタの栄光(下) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 600)

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2009年4月 5日 (日)

川端裕人『動物園にできること』

 世界的に見て、動物の展示方法、保護活動において進んでいるというアメリカの動物園の現状をルポした本書。
 ただそれだけの本ではありません。
 絶滅に瀕している動物達を、動物園は、どう人々に訴え、どう保護し、増やしていけるのか。
 どこそこで、なんとかいう希少種の子供が産まれた・・・。
 動物園同士が動物の貸し借りをして、子供を増やそうとしている・・・・。
 ある動物の繁殖に成功して野生に戻した・・・。
 全体から見ると、そういったことはわずかな成功例でしかなく、自然保護を本気で行うにはものすごいお金とエネルギーがいることが、この本を読むとよくわかります。
 それは、動物園だけの問題ではないというのもこの本を読むと考えさせられます。
 最近の地球温暖化やエネルギー問題、食糧自給問題等々、「地球を守るため」をお題目に唱えて活動している人たちに言葉がちゃんちゃらおかしく感じてしまいます。
 少なくとも現在の文明を長期に渡って維持することは、人の手ではどうにもならない、その先を見つめる冷静な目が必要ではないかと、そこまで考えさせられる内容です。

 本書では、アメリカの動物園を扱っていますが、最後のほうで旭山動物園の行動展示をほめているのが、ちょっとうれしい記述でした。

動物園にできること (文春文庫)Book動物園にできること (文春文庫)

著者:川端 裕人
販売元:文藝春秋
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旭山動物園のすべて~動物たちの鼓動が聞こえる [DVD]DVD旭山動物園のすべて~動物たちの鼓動が聞こえる [DVD]

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2009年4月 1日 (水)

ジェフリー・アーチャー『ケインとアベル』

 手元にある文庫本を見ると、初版が昭和56年、平成19年で55刷というから、ロングセラーと言ってもいいでしょう。
 最近まで、知りませんでしたよ。この本。
 1906年4月18日、片やポーランドの貧しい猟師の家に拾われた私生児。もう片方は、アメリカはボストンの名門に生まれた男。2人の人生が交互に交じり合う大河ロマン小説。
 読み応えあります。映画でいえば『ゴッドファーザー』くらいの重厚さがありますね。もちろんバイオレンス物ではありません。
 著者のジェフリー・アーチャーも、この小説の主人公におとらず数奇な運命な人。最年少でイギリス下院議員になったかと思えば、インチキ会社に投資して破産して、子供のミルク代をかせぐために小説を書き始めたとか。
 





 ケインとアベル 上 ケインとアベル 上
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 ケインとアベル 下 ケインとアベル 下
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2009年3月24日 (火)

小松左京+谷甲州『日本沈没 第二部』

 WBCで日本が連覇して大喜びの日本人諸君に送る問題作。(?)
 第一部で、日本は国土を失い、その25年後の世界のお話です。
 生き残った日本人は、世界各地にちらばり、政府もかろうじて機能しています。
 そこに沸き起こる新たな問題が・・・。
 第一部とは赴きががらりとかわり、どちらかというと『首都消失』に近い感じです。
 小松左京先生のあとがきによると、『日本沈没』を書くきっかけは、大東亜戦争で、一億玉砕を覚悟していた日本人が、高度経済成長にうかれていることに違和感を覚えたことからだそうです。
 そこで書かれた日本全体が海に沈むという壮大なスケールで大ベストセラーになった『第一部』、映画化、テレビドラマ化されています。
 小説も映画版も大好きです。藤岡弘が主演の方ですよ。
 で、この『第二部』、谷甲州の筆力はどうあれ、日本人なら『第一部』とセットで一度は読んどけと言わせてもらいます。





 日本沈没 日本沈没
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 日本沈没 第2部上 日本沈没 第2部上
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 日本沈没 第2部下 日本沈没 第2部下
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 日本沈没 上 日本沈没 上
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 日本沈没 下 日本沈没 下
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 日本以外全部沈没 パニック短篇集 日本以外全部沈没 パニック短篇集
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2009年3月17日 (火)

沢木耕太郎『凍』

 冬山登山のノンフィクション小説です。
 私は、夏の(というか雪のない)日帰りトレッキングは好きですが、冬山登山はかんべんしてほしいです。寒いし、疲れるし、おっかない。
 でも、なぜか冬山登山の本を読むのは好きです。
 新田次郎の一連の小説、夢枕獏の『神々の山嶺』あたりがいいですね。
 
 で、今回読んだのは、『深夜特急(読んだことないけど)』でおなじみの沢木耕太郎さんの『凍』。
 実在のクライマー、山野井泰史氏と奥さんの壮絶なヒマラヤのある山での戦いを描きます。
 
 よくもまぁ、生きて帰ったというすごい内容です。
 読み応えあり。

 

凍 (新潮文庫)Book凍 (新潮文庫)

著者:沢木 耕太郎
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2009年1月25日 (日)

C.W.ニコル『盟約』

 ニコル氏の名作『勇魚』の続編。
 『勇魚』は、鯨捕りだった銛一甚助が、サメに片腕をうばわれるという悲劇にあいながら、その前向きな精神力で幕末の時代の波にもまれながら人生を切り開き、カナダに移住するまでを力強く描いた傑作でした。
 その甚助(ジム・スカイ)の三男・三郎を主人公に明治後半。帝国主義が跋扈する時代、日本海海戦を経て、当時、唯一といってもいい日本の同盟国イギリスと日本がどんな関係だったかを鮮明に描いているのが本作『盟約』です。
 三郎は、海軍士官として活躍します。日本海海戦にも砲術仕官として参戦。しかし、ほとんどが情報部としての任務なので、戦記物とは違います。
 当時の風俗や、それぞれの国の世相がよく描かれていて実におもしろいです。

 当時、イギリスは『世界の工場』と呼ばれて、日本海軍の船も、ロシア海軍の船も作っていたのがおもしろいですね。そのあたりの情報戦も描かれていてさすがです。
 しかし、現在のイギリスは今は昔、日本も今は、技術大国を謳っていますが、それだって、現代の小中学生の学力低下を考えたら、あっという間に落ちぶれるのではないかと思ってしまいますね。どうすればいいのか考える。どう生きる道を考えるか、それが歴史から学ぶということではないでしょうか?

 NHKも、司馬遼太郎の『坂の上の雲』をドラマ化するのもいいのですが、ニコル氏の作品の映像化もお願いします。

 アフィリエイトが適用外になってしまって張れませんが、文春文庫で販売してます。在庫があれば近所の書店でも、アマゾンでも中古を購入可能です。
 ぜひ一読をしてください。


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2008年12月19日 (金)

西原理恵子『毎日かあさん(第5巻)』

 りえぞう先生の新作。
 鴨ちゃんが亡くなってからの親子のお話。
 お子さんたちはずいぶんしっかりしてきたけど、あいかわらずどこまで本当かわからないネタにされてますね。
 本も漫画も読まない(読む時間がない)いくえちゃんも、このシリーズは好きで読んでます。
 大地がこんな馬鹿になったらどうしようと心配しています。
 あんずるな、男の子は大なり小なり、馬鹿だ!
 生きてればよし!の気持ちでいこう。

 で、うちの毎日かあさんは、今日から大地と一緒に実家に帰ってます。
 私は月曜まで独身です。

毎日かあさん 5 黒潮家族編Book毎日かあさん 5 黒潮家族編

著者:西原 理恵子
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2008年12月 6日 (土)

上橋菜穂子『虚空の旅人』

 大人気『守り人シリーズ』の文庫化最新刊。
 今回は、バルサやタンダはまったく登場せず、『精霊の守り人』でバルサに守られる側だったチャグム皇太子が主人公。
 主人公というには登場シーンは少ないし、ストーリーの中でも脇役なのですが、大事なところで活躍しています。
 『精霊の守り人』、『闇の守り人』、『夢の守り人』は、それぞれ独立したお話でしたが、今回は、どうやら大きな物語の序章のようです。

虚空の旅人 (新潮文庫)Book虚空の旅人 (新潮文庫)

著者:上橋 菜穂子
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精霊の守り人精霊の守り人

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闇の守り人 (新潮文庫)Book闇の守り人 (新潮文庫)

著者:上橋 菜穂子
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夢の守り人 (新潮文庫)Book夢の守り人 (新潮文庫)

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2008年11月30日 (日)

野田昌宏『レモン月夜の宇宙船』

 今年6月に銀河の彼方に旅立たれた野田”宇宙軍大元帥”昌宏先生の初短編集の再版です。
 早川書房から出版されていたものに、雑誌掲載されて文庫未収録だった短編とSFマガジン他で書かれたSFに関するエッセイが編集されている完全版です。
 野田昌宏(本名:宏一郎)先生は、SF関係のペーパーバック(主にアメリカ)収集家、翻訳家、作家、そしてフジテレビを経由して最終的にはテレビ番組制作会社の社長。 
 前にも書きましたが、SF関係では知る人ぞ知るという人物ですが、一般的ではありませんね。
 どちらかというとテレビで業績を残した人です。なんてったってガチャピンのモデルなんですから。
 
 SF好きから見ると、理想的な人生を歩んできた先生の作品との出会いは、『スターウォーズ』のノベライズ(翻訳)に遡ります。ちなみに野田先生は、スターウィーズファンクラブの日本人第1号。
 先生の翻訳の代表作は、『キャプテン・フューチャー』、『スター・ウルフ』、『銀河辺境シリーズ』等がありますが、私がスペースオペラを読み始めたときは、すでにそれらの作品群はネタとして少し古くなっていて、スペースオペラにはまったのは、先生の弟子ともいえる高千穂遥先生の『クラッシャー・ジョウ』でした。
 先生のSF魂にとことんほれたのは、オリジナル作品の『銀河乞食軍団』と連作短編集『キャベツ畑でつかまえて』。
 残念なことにこれらは現在は絶版してます。『銀河英雄伝説』や『クラッシャー・ジョウ』が再版され続けているのに、作品の質として、けっして劣っていない『銀河乞食軍団』は再版されないまま日本SF史の片隅に埋もれていってしまいそうで悲しいです。タイトルが悪いのでしょうね。私も手に取るのにずいぶん思案しましたっけ。でも、読み始めると和製スペースオペラとしてグウの音が出るおもしろさで、何度も読み返しました。
 連作短編集の『キャベツ畑でつかまえて』は、先生が勤めていたテレビ番組制作会社『日本テレワーク』(例のあるある納豆ダイエット事件の!)を舞台にした、どこまで真実でどこから大ボラか虚実まぜこぜ、でもしっかりSFしているたいへん楽しい作品です。
 で、この『レモン月夜の宇宙船』
 20数年前に早川書房版が再版されていたのですが、そのうち買おうと思っているうちに、いつのまにかどこにも売っていないという状態になっていました。
 まさか、追悼の形で手に入るとは思ってもいませんでしたね。
 その中身ですが、60年代後半から70年代に書かれたものですが、まったく色あせていません。
 しかも、『キャベツ畑でつかまえて』の前史ともいうべきスタイルで野田節全開でした。
 野田先生翻訳の『キャプテン・フューチャー』の全集が再版されていますが、おすすめはこの『レモン月夜の宇宙船』です。
 あと、『スペースオペラの書き方』、『スペースオペラの読み方』もどうぞ。
 お買い求めになれるのは今のうちです。

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スペース・オペラの書き方―宇宙SF冒険大活劇への試み (ハヤカワ文庫JA)Bookスペース・オペラの書き方―宇宙SF冒険大活劇への試み (ハヤカワ文庫JA)

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2008年11月26日 (水)

東海林さだお『ホットドックの丸かじり』

 B級グルメエッセイの巨匠、東海林さだお先生の文庫版の新刊です。
 あいかわらず、年齢を感じさせない軽い文体、独特でツボをついた発想は健在ですね。
 さすが!
 東海林さだお先生のエッセイに初めて接したのが、社会人になる前だから、すでに20年以上のつきあいになりますが、「もてない、くやじー」、「脂っこいもの大好き!」といったあたりが影をひそめたくらいで、まるっきり20年間、変わらないというのはすごいです。

ホットドッグの丸かじり (文春文庫 し 6-68)

ホットドッグの丸かじり (文春文庫 し 6-68)

著者:東海林 さだお

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2008年10月23日 (木)

スラヴォミール・ラウイッツ『脱出記』

 北海道はあっという間に秋が過ぎ去ろうとしてますね。
 山間部では明け方の気温がマイナスを表示するところもちらほら見られるようになりました。
 かくゆうわが恵庭市も一昨日でしたか、朝6時の気温が0.3度とあやうくマイナスになるところまで冷え込みました。
 でも、ストーブはつけてません。
 まだまだ、ストーブはつけませんよ。
 10月中にストーブをつけたくないという意地と、灯油高と、大地君が室内を縦横無尽にごろごろ転がっているのにストーブガードを用意してないという、様々な理由があるわけなんです。
 うちのストーブは、ペチカにはまり込んでいるので、市販の3面防御のストーブガードはあわないので、組み合わせ自由なゲートとかで自作するつもりです。

 ストーブガードのことで頭を悩ますなんて、なんて大甘な生活なんでしょうというのが、今回紹介する本、『脱出記』。

 サブタイトルが、『シベリアからインドまで歩いた男たち』
 それは嘘だろうと思いでしょうが、実話です。

 第2次大戦のさなか、ポーランドの軍人だった著者が、ほとんどヤクザの因縁のようなスパイ容疑で旧ソ連に逮捕され、懲役25年の刑を受けてシベリアに送られます。
 裁判の内容もひどいし、シベリアへの輸送は、家畜並の扱いです。
 シベリアで死ぬわけにはいかないと決意した著者と6人の仲間は、わずかな食料と粗末な装備で脱走し、氷原を歩き、ゴビ砂漠を抜け、ヒマラヤ山脈を越えていきます。
 その旅は、壮絶のひとこと。
 私の感覚的には、ゴビ砂漠縦断時に全員死亡してもおかしくないと思いました。

 「バックパッカー」という言葉がちゃんちゃらおかしく感じます。

 もちろん、全員が無事に保護されるというわけにはいきません。そこは読んで見てください。

 それにしても、言葉が通じるのに、旧ソ連の人を人と思わない傍若無人さと、言葉が通じないのに、貧しいながらも食料を著者たちにわけあたえるアジアの遊牧民たちの親切さの対比はなんでしょう。

 ロシアにシベリアでひどい目にあったのは日本人だけではないんですね。
 ロシアにはとりあえず北方領土を返せといいたい。


脱出記―シベリアからインドまで歩いた男たち (ヴィレッジブックス N ラ 1-1)

脱出記―シベリアからインドまで歩いた男たち (ヴィレッジブックス N ラ 1-1)

著者:スラヴォミール・ラウイッツ

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2008年10月17日 (金)

北方謙三『楊家将』

 壮大な大河ロマンだった『北方版水滸伝』の前史にあたります。
 『水滸伝』の前半で印象深いキャラクターだった青面獣楊志のご先祖、楊業とその子供たちの戦いを描いた物語。
 『北方版水滸伝』は梁山泊の陥落で終わりますが、楊志の息子、楊令の活躍が期待されるところで一旦幕を引き、引き続いて『楊令伝』なる物語が書き続けられてます。まだ文庫になっていないので未読ですが、長くなりそうです。
 『楊家将』は上・下の2巻で納まっていると安心していたら、そうではなかったです。
 楊業は壮絶な死をとげますが、生き残った息子、六郎と七郎の活躍が期待されるところで一旦幕を引き、引き続いて『血涙』という物語が存在してます。
 北方先生、引っ張りすぎ!

 いつになったら、『北方版水滸伝』は本当の意味で完結するのでしょうか?
 でも、おもしろいからやめられません。

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2008年9月30日 (火)

椎名誠『全日本食えば食える図鑑』

 とうに還暦を過ぎてもいまだ旅を続ける作家、椎名誠ならではの食エッセイ。
 タイトルどおり、地元の人でも食べたことがなかったりする珍味を食べ歩いています。
 中には北海道のエゾシカやウチダザリガニのように食材としてまっとうなものが出てきますが、これは例外。
 ゴカイの仲間やイソギンチャクは・・・ねぇ。
 後半は、全日本麺の甲子園が口直しのように入ってます。

全日本食えば食える図鑑 (新潮文庫 し 25-31)

全日本食えば食える図鑑 (新潮文庫 し 25-31)

著者:椎名 誠

全日本食えば食える図鑑 (新潮文庫 し 25-31)

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2008年9月25日 (木)

上橋 菜穂子『狐笛のかなた』

 23日の祝日には、いくえちゃん実家の法事に参加してきました。
 実家から長らく離れて生活しているもんで、日本的イベントは身についておりません。
 この歳ではずかしい限りです。

 で、『狐笛のかなた』。
 『守り人シリーズ』の上橋 菜穂子さんの和製ファンタジーです。
 時代は、室町時代前後、どこか山に囲まれた国の物語。
 最初からぐいぐいと読ませてくれます。
 キャラクターも立っているし、構成もお見事です。
 ただし、ラストで大合戦とか大立ち回りはありません。
 それは、『守り人シリーズ』にも通じますが、上橋さんの持ち味でもあるので、物足りないというわけではありません。
 時代小説がお好きでしたら、たまにはこんなのもどうでしょうか?

狐笛のかなた (新潮文庫)

狐笛のかなた (新潮文庫)

著者:上橋 菜穂子

狐笛のかなた (新潮文庫)

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2008年9月 1日 (月)

学研のひみつシリーズ

 土曜日に近くの図書館に行ってきました。
 目的は、学研のひみつシリーズを読むためです。
 
 学研のひみつシリーズとは・・・。
 いわゆる学習漫画のシリーズです。
  
 私と同年代の人は、覚えているのではないでしょうか?
 普通は漫画は親に怒られたりしたものですが、学研のひみつシリーズは許されるというのを。
 現在も発売していますが、私たちが読んでいた当時とは作者が変わったりしているようです。

 当事のひみつシリーズがどうも近所の図書館にあるらしいとネット検索でわかっていってきました。
 全巻はそろっていませんでしたが、かなりの数が残っていました。

 『魚のひみつ』
 『忍術・手品のひみつ』
 『できる・できないのひみつ』
 
 懐かしかった。
 記憶にないシリーズもおいてありました。
 そして、思い出したのです。ひみつシリーズでひいきにしていた漫画家さんが、『内山安二』さんということを、上記の『できる・できないのひみつ』とか、『コロ助の科学質問箱』、一番好きだったのが『世界の国々びっくり旅行』でした。残念ながら、『コロ助の科学質問箱』と『世界の国々びっくり旅行』は見当たりませんでした。
 wikiによると、『世界の国々びっくり旅行』は当事でも評価は高かったけど、売れなくてすぐに絶版になったそうです。
 中古市場では、当事のひみつシリーズは高値で取引されているそうですよ。
 ぼろぼろになるまで読み込んで、いつのまにかなくなっていたような・・・。

忍術・手品のひみつ (学研まんが ひみつシリーズ)Book忍術・手品のひみつ (学研まんが ひみつシリーズ)

著者:風林 順平,今橋 さとし
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魚のひみつ (学研まんが ひみつシリーズ)Book魚のひみつ (学研まんが ひみつシリーズ)

著者:山梨 賢一,伊東 章夫
販売元:学研
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コロ助の科学質問箱 (学研まんがひみつシリーズ)Bookコロ助の科学質問箱 (学研まんがひみつシリーズ)

著者:内山 安二
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科学物知り百科 (学研まんが ひみつシリーズ)Book科学物知り百科 (学研まんが ひみつシリーズ)

著者:内山 安二
販売元:学研
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2008年8月24日 (日)

梶尾真治『精霊探偵』

土曜日は、じじばばに大地をいじらせるために、いくえちゃんの実家に行ってきました。
たらふく寿司をごちそうになってきたので、大地に感謝。

とはいえ、明日の月曜日から仕事です。
あっというまの夏休みでした。

大きなイベントがないと休んだ気がしないですね。
私のうつうつ君も仕事が原因だし。
その昔、コンピューター業界35歳限界説なんてのがありまして、管理サイドにいけない私なんてのは、まさにその壁にぶち当たっているんですよ。あぁ、いい転職先ないですかねぇ。

まあ、それはそれとして。

『黄泉がえり』が売れたSF作家、梶尾真治さんの『精霊探偵』を読みました。

交通事故で妻をなくした男が、いつのまにか人の背後霊が見えるようになりました。
なんとなく始めた人探しから、奇妙なことが次々と起こり・・・。

ブルース・ウィルスが主演した某映画を思わせる内容で、SF色は薄くどちらかというとオカルトっぽいのですが、先を読まずにはいられない見事な文章力。
すでにお孫さんがいて、本業だった石油販売会社の社長を引退しているのに、一昔前とまったく変わらない実力はどうよ。すごい!
『黄泉がえり』をおもしろく読めた方には、まちがいなくおすすめです。

精霊探偵 (新潮文庫 (か-18-9))Book精霊探偵 (新潮文庫 (か-18-9))

著者:梶尾 真治
販売元:新潮社
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クロノス・ジョウンターの伝説∞インフィニティ (ソノラマノベルス) (ソノラマノベルス)Bookクロノス・ジョウンターの伝説∞インフィニティ (ソノラマノベルス) (ソノラマノベルス)

著者:梶尾 真治
販売元:朝日新聞社
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梶尾真治さんで忘れていけないのは、『クロノス・ジョウンターの伝説』。
不完全なタイムマシンがからむリリカルなタイムトラベル連作集です。
復刊するたびに書き下ろしが増えているらしいです。


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2008年8月14日 (木)

北方 謙三『水滸伝』

 やっと読み終わりました。
 北方水滸伝、全19巻プラス別巻。文庫で。
 北方三国志が全13巻で、それを読破した時もたいへんだったのに、それよりもされに6冊も多い。ものすごい分量でした。
 水滸伝は、中国の4大奇書のひとつで、宋の時代に、腐敗した世の中から、はじき出された好漢たちが、世直しに立ち上がる物語。
 正本というのは存在しないそうです。
 三国志もよく知らなかったのですが、水滸伝は、それ以上に予備知識がありませんでしたが、予備知識なんて必要ないかも。
 とにかく、小説としてすばらしい。
 漢(おとこ)たちのすさまじい生き様が生々しく描かれています。
 今のだれきった日本に梁山泊が存在しないのが残念に思われます。
 ぜひ、お読みください。
 ところで、困ったことがひとつ。
 実は、この全19巻で、物語は終わっていないのです。
 続編として『楊令伝』というのがあるようです。
 まだ文庫化していません。
 何年後でしょうか、またたいへんな目にあうような気がしますが、楽しみに待ってます。

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2008年6月 8日 (日)

椎名誠 『メコン・黄金水道をゆく』

 寒暖の激しい今日この頃の北海道。
 ずーっとインドアな生活をしております。
 家庭菜園の方は、寒空が続いていまいち発芽しませんね。
 気持ちがうつうつさんになっていて、それが畑にも影響しているみたいで、すごく嫌な気分。
 アウトドアネタの更新が昨年分から滞ってます。どないしょ。書く気力がわきません。せっかくフィクションのブログも立ち上げたのに、そちらも書く気力がなくなっています。もうしばらくお待ちください。

 書く気力はありませんが、読書の方は納まりません。活字中毒でなくなったら、ほんとに人間として終わっていると思います。
 で、今回のご紹介は、ごぞんじ辺境ライター椎名誠氏の『メコン・黄金水道をゆく』です。
 還暦直前に45日間かけて、メコン河沿いに旅をした記録です。
 さすがに目が肥えてきたのか、落ち着きがついたのか、往年の日本文化との違いなどに激情して書きなぐった様な文章は少なく、ひじょうに淡々とした旅に映りました。
 椎名ファンにはちょっと物足りないかも。
 でも、おなじ旅をやれと言われると尻込みしてしまう内容です。
 私はどちらかというと北海道某ローカルテレビ番組のように、日本国内食い倒れの旅に出たいです。
 辺境の地を平気な顔でこなしてしまう椎名氏に乾杯!

メコン・黄金水道をゆく (集英社文庫 し 11-30) (集英社文庫 し 11-30)

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著者:椎名 誠

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2008年6月 1日 (日)

川端裕人『川の名前』

 あいかわらず、うつうつとした日々を送っております。
 大地君がいるのに、これではいかんとは思うのですが、こればっかりはどうにもなりません。

 さてさて、そうはいっても活字中毒の私は、まだ本から離れてしまうほど、うつうつさんではありません。
 今回の本は、こちら、川端裕人著『川の名前』
 川端裕人といえば、子供の頃の民間ロケット打ち上げの夢を具象化したフィクション『夏のロケット』、捕鯨船に乗り込んだノンフィクション『クジラを捕って、考えた』で、このブログではおなじみです。えっ?覚えてない。それは残念。
 『川の名前』は、東京の片隅で、小学校5年生が巻き込まれる騒動を生き生きと描いた佳作です。
 ただ、自分が小5のとき、こんなにいろいろと難しいことを考えていたか疑問です。たぶん、何も考えずその日が楽しければそれでいい日々を送っていたと思います。
 暑い夏休みのある日に、大人に内緒で冒険を経験をした人は読んでみてみて。

 大地君はどんな小学生になるんでしょうね。

Blog080601_1

川の名前 (ハヤカワ文庫JA)

川の名前 (ハヤカワ文庫JA)

著者:川端 裕人

川の名前 (ハヤカワ文庫JA)

夏のロケット (文春文庫)Book夏のロケット (文春文庫)

著者:川端 裕人
販売元:文藝春秋
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2008年4月22日 (火)

新田次郎『剣岳 点の記』

 先週の金曜日、帰宅途中、駅の階段を上り始めて、左ひざが痛みました。
 なんで?という感じでしたが、我慢できない痛みでもないので、そのうち直るだろうと放置。
 翌日は、尻別川の川下り。
 ひざを曲げたり、左足に体重をかけると痛みが走ります。
 立ち上がったり、階段の上り下りがちょっとつらく、日曜は左足をかばいながら、いろいろ用事を済ませました。
 月曜日、普通に出勤しましたが、やっぱり左ひざが痛い。
 午後半休をとって、病院に行ってきました。
 骨に異常があったらどうしよう。まさか・・・通風・・・。
 とかいろいろ心配したんですが、診断結果は、骨等に特に異常は見られず、何か急な運動等で左ひざに負担がかかったのではないだろうかということでした。
 そういわれても、まったく身に覚えが無いので、とっても困るのですが、しいてあげれば、電車に乗り遅れないように、軽くダッシュしたくらいですかね?
 それくらいはしょっちゅうなんですけど。単に運動不足で、今回たまたま負担が大きかったのでしょうか?
 原因がはっきりしないので困りました。
 とりあえず、痛みが消えるまで安静にしていろということでした。
 座り仕事だから、困るのは通勤時くらいなのですが、これが歩くのが仕事だったら大事でしたね。

 というわけで本題。
 山岳小説の第一人者、新田次郎先生の『剣岳 点の記』を読みました。
 時代は日露戦争直後、当時登頂不可能と言われていた剣岳の測量を命じられた測量官たちの不屈のドラマです。
 おいらのへなちょこの体力ではとても耐えられない仕事です。すごい。
 山奥の測量は、こつこつと人力で作られてきたんだということがあらためてわかるというか、お役人の大多数はこういう地道な仕事をしている人たちのはずだと思わせてくれる重厚な内容です。
 測量官とは対照的な高慢ちきな役人が本書でも出てきますが、最近の揉め事を起こす役人・官僚にぜひ読んでいただきたい本です。
 ちなみに映画化が決定して、現在過酷な状況で撮影中だそうです。
 どんな映像ができあがってくるか久しぶりに楽しみな映画になりそうです。

Book劒岳―点の記 (文春文庫 (に1-34))

著者:新田 次郎
販売元:文芸春秋
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2008年2月 3日 (日)

井沢元彦『逆説のニッポン歴史観』

 サブタイトルは、『日本をダメにした「戦後民主主義」の正体』
 こういう本もたまには読んでいるんですよ、アニメだけじゃないですよ。
 井沢さんの本はおもしろいですね『逆説の日本史』もツボに入ります。

 この本は、雑誌『SAPIO』に連載された記事をまとめたもので、一番古い記事は10年ほど前になります。
 内容は4つの章に分かれています。

 第1章 A新聞の罪
 第2章 進歩的文化人という「ウィルス」
 第3章 歪んだメディア
 第4章 日本社会はどこへ行く

 第1章から第3章は、正義面したマスコミの、無知、イデオロギー的な偏向報道を、多くの物証から的確に指摘した内容になっています。テレビや新聞の報道姿勢のひどさがよくわかります。
 A新聞がひどいのは、以前から知っていましたが、I書店やK通信もひどいんだというのが新たな発見でしたね。
もちろん、他の新聞は大丈夫という意味ではないですからね。念のため。
 テレビや新聞の報道を鵜呑みにせず、常に裏をさぐらないと危険です。
 報道される情報は『すべて正しい』と思ったら大間違いです。
 ヨッパラって、テレビのコメンテーターの腹話術みたいな発言をするのは、底の浅い行為と思い知れます。

 そして、第4章では、無能で無責任な官僚と政治家に切り込んできます。
 前から薄々おかしいと思っていた、キャリア制度。
 K首相は、よけいなことをしないで、これの廃止をしていたら、もう少し評価されたかもね。

 テレビや新聞に影響をうけやすいと思っている人は、ぜひ読むべし!
 そして自分で調べて考えること。以上!

逆説のニッポン歴史観―日本をダメにした「戦後民主主義」の正体 (小学館文庫)

逆説のニッポン歴史観―日本をダメにした「戦後民主主義」の正体 (小学館文庫)

著者:井沢 元彦

逆説のニッポン歴史観―日本をダメにした「戦後民主主義」の正体 (小学館文庫)

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2008年1月29日 (火)

上橋菜穂子『精霊の守り人』

和製ファンタジーです。

昨年かな、プロダクションIGがアニメ化して、その存在を知ったのですが、知る人ぞ知るロングセラーのシリーズ第一弾だそうです。

和製ファンタジーって、陰湿だったり、発想が貧しかったり、構成が子供だましだったりするから、長らく敬遠していたのですが、これはいやはや、もっと早く読めばよかったと思うおもしろさです。

好きなところは、悪者が冷淡ではあるけれど邪悪でないところ、あくまで信念として生きていて、それが主人公たちと相反してしまうところなんて、子供に『大人の事情』を理解させるのに、最適ですね。(?)

精霊の守り人 (新潮文庫 う 18-2)

精霊の守り人 (新潮文庫 う 18-2)

著者:上橋 菜穂子

精霊の守り人 (新潮文庫 う 18-2)

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2007年11月25日 (日)

東海林さだお『誰だってズルしたい!』

 3連休、さっそく仕事でトラブルが発生しました。
 パートナーのSEと営業さんが迅速に動いていくれて何とかなったけど、小市民の私としては、見逃しミスをしたことがとても重たくて思い切りへこんでいます。

 小市民の代表といえば、漫画家でエッセイストの東海林さだおさん。
 その文庫最新刊『誰だってズルしたい!』を読みました。
 60歳を過ぎていまだ以前と変わらない絶妙な語り口。
 御自分の立ち位置が『中年おじさん』から『ご隠居』に変わりつつあるのを自覚しているようですが、それも笑いにしてしまうところが、この人のすごいところです。
 
 タイトルネタであり、前半の『ズル学』と呼ぶべきショージ君流の論文はお見事であり、よくそこまで観察しているもんだと感心しきりです。
 ヤンキースの松井選手に会いに行くのも、一般ツアーにもぐりこんで球場で応援するのみ、出版社の力で直接会うということはしないのもショージさんらしくて、とっても小市民らしくてほっとします。

誰だってズルしたい! (文春文庫 し 6-66)

誰だってズルしたい! (文春文庫 し 6-66)

著者:東海林 さだお

誰だってズルしたい! (文春文庫 し 6-66)


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2007年8月21日 (火)

『エンデュアランス号漂流』

 いやぁ、札幌(恵庭)はまだ暑いです。
 週末の天気予報は『河童の川流れ』ができそうな情報が流れています。

 そんなときは極寒を舞台にした本でも読んで気分を変えましょう。

エンデュアランス号漂流 (新潮文庫)

エンデュアランス号漂流 (新潮文庫)

著者:アルフレッド ランシング

エンデュアランス号漂流 (新潮文庫)

 時は、1914年というから、90年以上昔の話です。
 イギリス人探検家シャクルストン御一行様が、南極大陸横断を計画しました。
 うーん、そんな昔にそんなことを考えている人がいたんですね。
 当時の装備でなんとかなるんだということが驚きなんですけど。
 ご想像通り、南極大陸に到着する前に氷山にはさまれにっちもさっちも行かなくなり、とうとう船は沈没、それでもわずかな食料と装備、犬ぞりで氷の上を移動、船から回収した小さなボートで捕鯨基地のある島を目指します。
 食料のほとんどは、アザラシやペンギン。燃料はアザラシの脂。
 凍傷やら病気になったりしますが、17ヶ月後に全員が生還を果たします。
 これが実話だってんだからすごい。

 みんなたくましいから、南極はとんでもなく寒いところというイメージがわかないのが難点といえば難点かも。
 だって、着替えもないのにびしょぬれになって、そのまま寝たりしているんだもの。
 おいらだったら1日で死ぬな。

 一方、日本人の漂流記はこちら・・・。

無人島に生きる十六人 (新潮文庫)

無人島に生きる十六人 (新潮文庫)

著者:須川 邦彦

無人島に生きる十六人 (新潮文庫)

 いや、たいへんだったろうとは思うんだけど、ぬるい、なんかぬるすぎる。

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2007年7月21日 (土)

トリポッド

 ハヤカワSF文庫の『トリポッド』全4巻。読了。
 ポップなデザインの表紙の児童SF=ジュブナイルです。
 アメリカでは古典に入るような作品だそうです。
 本来は全3巻だったのが、あとから1巻プラスされて全4巻になったそうです。

 ある日、世界中のいたるところで3本足の謎のロボット=トリポッドが出現します。
 軍隊による撃破、または自爆により、最初の侵略は回避できました。
 しかし、テレビ電波にのせて人々が洗脳され、トリポッドの奴隷が少しずつ増えていき・・・。 100年後には、すっかり地球人類はトリポッドの支配下におかれてしまいます。
 かろうじて支配下におかれなかった人たちによるトリポッドへの反抗が物語の主軸、はたしてトリポッドとは何か?人類の運命は?

 『宇宙戦争』と同じテイストで、それをどう料理しているかということですが、なかなかどうして、おもしろく読みました。
 でも、アメリカでこれが広く読まれているというわりには、アメリカ人はこれから何も学んでいないんですね。
 そう、トリポッドのやっていることは帝国主義なアメリカ人と同じです。
 精神的に支配されている地球人類は、日本人かもしれません。
 あいにくと反抗してはいませんが。

トリポッド 1 襲来 Book トリポッド 1 襲来

著者:ジョン・クリストファー
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トリポッド〈2〉脱出 (ハヤカワ文庫SF) Book トリポッド〈2〉脱出 (ハヤカワ文庫SF)

著者:ジョン クリストファー
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トリポッド 3 潜入 Book トリポッド 3 潜入

著者:ジョン・クリストファー
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トリポッド 4凱歌 Book トリポッド 4凱歌

著者:ジョン・クリストファー
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2007年6月27日 (水)

朝日ソノラマ廃業

 出版社の朝日ソノラマが廃業するそうです。
 出版不況の嵐は、こんな老舗にもやってくるのですね。

 私が購入していた朝日ソノラマの出版物は、まずソノラマ文庫の『クラッシャージョウ』シリーズですね。
 高千穂遥のデビュー作で、映画化もしています。
 これでスペオペにはまりました。

ダイロンの聖少女 クラッシャージョウ(10) Book ダイロンの聖少女 クラッシャージョウ(10)

著者:高千穂 遙
販売元:朝日ソノラマ
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 最近では、短編SFの名手・草上仁は古巣の早川書房からしばらく文庫が出ていなかったのですが、『スターハンドラー』シリーズで復活したのもこのソノラマ文庫でした。朝日新聞はソノラマ文庫をどのように引き継いでくれるのでしょうか?

 そして、朝日ソノラマといえば、知っている人は知っている。知らない人はまったく知らない。 特撮モノを得意とする出版社でもありました。

 雑誌『宇宙船』、特集モノの『ファンタスティックコレクション』なんてものがありまして、私は高校のときにその存在を教えてもらって、当時何冊も購入してました。
 すっかり忘れていましたが、先ごろ、実家で発掘されて送られてきました。
 20年ものですが、けっこうきれいです。
 我が家、唯一のお宝かもしれません。
 貸し出し不可です。触らせもしませんよ!

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2007年6月 6日 (水)

北方謙三の『三国志』読了!

 ほい!
 本日も残業です。
 午後9時に作業があります。

 北方謙三の『三国志』をやっと読み終わりました。
 いやぁ、長かった。文庫で全13巻。
 三国志をちゃんと読んだのは、初めてでした。
 有名な横山光輝のマンガも読んでません。
 テレビゲームもやってません。(いるんですゲームで『三国志』を覚えた人が)

 たぶん、さわりを知ったのは、『さだまさしの講談』です。
 CD持ってます。
 これを元に文庫本も出ています。
 まっさん版の劉備は、まったくさえない男になってました。北方版と比較にならないお笑いモノです。

 次に読んだのが、石川 英輔さんの『SF三国志』かな?
 スペースオペラになってます。
 石川 英輔さんは、知られざる江戸文化を伝える講談社文庫の『大江戸シリーズ』が有名な方です。

 北方版は、だいぶ世に出回っている三国志と内容に相違があるようですが、おもしろければいいのです。
 実際、おもしろかったし。
 でも、登場人物が多くて覚え切れません。似たような名前が多いんですよね。
 ずいぶんと「この人は誰だっけ?」とスルーしていました。
 一番好きなキャラクターは、張飛かな?乱暴者を装いながら実は細かいところを気遣う人物というのがよかったです。

 次は『水滸伝』かぁ?

三国志 (1の巻) Book 三国志 (1の巻)

著者:北方 謙三
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2007年5月18日 (金)

わんこの正しい飼育法は?

 火曜日に具合が悪くて会社を休みました。
 昼間はほとんど寝てすごしました。
 家の中で犬を飼っていると、そういうときって愛犬が心配そうに顔をなめにきたりするのでしょうか?
 それともバカ犬の場合は(こっちの確立の方が高い)、「遊んで!遊んで!」とじゃれついてくるのでしょうか?

 実家にいるときは、犬を飼っていたけど外飼いだったので、そういう状況がまったくわかりません。
 そのうち犬を飼いたいところですけど、今のところ、そんな余裕は金も時間もありません。

 しかも、いくえちゃんは犬に顔をなめられるの嫌で、猫が飼いたいらしいのだけど、私は軽い猫アレルギー。
 どうしよう。
 特殊なペットなんて人間のエゴでしかないから、いりません。

 さて、ムツゴロウの動物王国で王国の建国からムツ先生を手伝っていた石川さんが、犬の飼育について現在のマニュアル本に物申す本を出版されました。
 まあ極端な話は書かれていないのですが、餌について人が食べているものをあげるのはけっして悪くないというところは、目から鱗でした。
 興味があったら読んでみてください。

飼育マニュアルに吠えろ!―2000匹が教えてくれた犬の真実 Book 飼育マニュアルに吠えろ!―2000匹が教えてくれた犬の真実

著者:石川 利昭
販売元:青山出版社
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2007年4月10日 (火)

『モヤシ』

 35歳をすぎて、会社の健康診断が大人バージョンになりました。
 そこで発覚したのが、尿酸値がちょっと高いこと。
 尿酸値が高いとそのうち『通風』になるというあれでございます。
 『通風』は一昔前は『ぜいたく病』などと言われていましたが、ぜいたくなんてしてねぇっての!
 思い当たることといえば、S&Bの『めんたいこスパゲティ』が好きだってことかな?

 一時期は、食生活を気にしていましたが、今はそうでもないです。
 野菜を多めに食べようと言うことでしょうかね。
 一番いいのは、運動してやせることみたい。

 同じ悩みを、アノ人が持っていました。
 というか遅いくらいですよ。椎名誠さん!
 この人のエッセイを読んでいればわかるが、私なんかよりももっと早く尿酸値問題に直面していなければおかしいはずなのに、もうお子達もとっくに巣立ったあとの話だというから、つくづくこの人は『鉄人』なんだと感心してしまいます。

 で、この本『モヤシ』は、突如として起こった尿酸値問題をかかえた作家が北は利尻・礼文、南は沖縄の無人島で繰り広げる汗と泪の不屈の物語なのです。
 カバンの片隅でモヤシを育成しながら、北海道の旅を続けるところがとってもほほえましい。

モヤシ Book モヤシ

著者:椎名 誠
販売元:講談社
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 ちなみに、私が育てていたカイワレダイコンは、いくらか育ったので、カレーうどんの薬味に投入されました。

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2007年4月 3日 (火)

クジラを捕って、考えた

 クジラ肉の記憶は、高校の時、美術部の合宿に鯨肉(おそらく日本沿岸で捕獲が許されているゴンドウクジラ)の照り焼きです。
 歯ごたえがあって美味しかったなぁ。
 さて、そのクジラ。
 現在は、商業捕鯨は基本的には禁止され、IWCの管理下で調査捕鯨が行われています。
 クジラ大好きという理由だけで、半年に渡って南氷洋で行われた調査捕鯨に同行したテレビ記者の紀行文が、本書『クジラを捕って、考えた』です。
 著者は、この後、自然や少年時代に見た夢を思い出させてくれる小説を次々と生み出す川端裕人さんです。

 調査捕鯨の実態をつづっているだけでも貴重な作品です。
 ここに書かれた調査捕鯨は1992年に行われています。すでに15年が経過しています。
 現在、調査捕鯨はどうなっているのか?
 この本を読んでから、調べてみてください。

 徳間文庫(絶版みたい)

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2007年2月26日 (月)

ぱいかじ南海作戦

昨年の11月からASPの仕事をしています。
ブラウザを使ったビジネスソフトです。

すでに稼動していて、担当者が退社するというので、ちょうど暇していた私に白羽の矢がたちました。たってほしくなかった。
WEB系の仕組みはよくわかりません。

おまけに、前回担当者の引継ぎ資料が穴だらけでひどい目にあっています。
稼動している顧客に迷惑をかけていないのがせめてもの救いかも。

逃げ出したい!
南の島にでもいって、何も考えずにのんびりしたい。

そんな状態にぴったりな本がありました。

椎名誠著『ぱいかじ南海作戦』

会社は倒産、妻とは離婚した30男が、ふらっと南の島に旅に出て、いろいろな目にあうという椎名作品にはおなじみの展開です。

ただし、この主人公、金はないけどなんとかうまいこと生きてます。
1ヶ月先のことはわからないけど、今日明日に関しては実にうまいこと生きています。
それが都合が良すぎてウソ臭くもあるけど、これが椎名作品の楽しいところと言えるでしょう。

内容的にはいつもの椎名作品でマンネリっぽいのですが、ラストがなかなかいい。
「あとは読者の想像におまかせします」
というパターンなんですが、主人公達はいったいこの後どうなったんだろう。ああなればいいな。こうなったらおもしろいと想像が膨らむこと。
このエンディングへの持っていきかたに、椎名誠のうまさが光ります。

ちょっと現実逃避したい方におすすめの本です。


ぱいかじ南海作戦 Book ぱいかじ南海作戦

著者:椎名 誠
販売元:新潮社
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2006年11月18日 (土)

かえっていく場所

椎名誠の明るい私小説『岳物語』のその後のお話。

子供達は成長しそれぞれ渡米、もちろん椎名さんと奥さんも海外へ、一家離散状態です。
しかし、つねにかえっていく『家』がありました。
その家を離れて都心に近いところに引越しするところから話は始まります。

猪突猛進で、やりたいように生きているように見えた憧れの存在だった椎名さんとその周りの人たちの『暗』の部分が浮き彫りになって、前作『春画』と続いてちょっと雰囲気が違います。

というか、今まで若さのパワーで『明るく』ふるまっていた部分が年をとって弱まってしまったのかな?
でも『春画』にくらべて、ふっきれたような感じですんなり読めました。

かえっていく場所 Book かえっていく場所

著者:椎名 誠
販売元:集英社
Amazon.co.jpで詳細を確認する


私はというと、椎名さんのようにパワーはありませんが、千葉の実家を離れて、
(愛知)→千葉→東京→札幌
と渡ってきました。

一生、ふらふらするのかと思っていたのですが、ご存知の通り今年の春先から中古住宅を物色してきました。

しかし、いい物件が見当たらないし、ネットに書いたのも隠れた物件を期待してのことだったのですが、でてくるのは冷かしばかりで・・・しばらく引越し案休止して、たっぷりカヌーシーズンを過ごしました。

実は、9月によさげな中古住宅が見つかり、売買契約もすんなり進み、無事にローンが組めて、昨日、引越しが完了しました。

Blog061118


というわけで、OC2はちょっと無理ですが、ポリのカヤックの置き場ができました。

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2006年8月26日 (土)

講談社文庫のムーミンシリーズ

 ご存知、フィンランドの児童文学作家トーベ・ヤンソンの童話。
 テレビアニメが人気だったので、ほとんどの人が知っている・・・はず。
 私もムーミンはテレビアニメから入りました。
 ただの童話のひとつと思っていたのですが、小5の時に本屋で手にしたのがウンのつき、はまってしまいました。
 ムーミントロールをはじめとする独特のキャラクターが縦横無尽に動き回りながらつむぎだす物語が実に楽しく、読むたびに新しい発見があります。
 なんといっても、作者本人による挿絵が素晴らしくて、ペンだけで書かれた白と黒のコントラストにちょっと不気味が雰囲気が、アニメとはまったく違っていて、なんともたまりません。

たのしいムーミン一家 Book たのしいムーミン一家

著者:Tove Jansson,トーベ・ヤンソン
販売元:講談社
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 ムーミンは正式にはムーミントロール、スナフキンにスニフにヘムレンさん、ニョロニョロといったキャラが活躍します。飛行おにが全体に関わる連作短編といった感じです。ミイやミムラ姉さんはまだ出てきません。スノークの妹はシリーズを通して、「スノークのおじょうさん」と呼ばれています。ノンノン、フローレンはアニメ版の呼び名。

ムーミン谷の彗星 Book ムーミン谷の彗星

著者:Tove Jansson,トーベ・ヤンソン
販売元:講談社
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「彗星が地球にぶつかる」という噂でムーミン谷は大騒ぎ(?)、ムーミントロールは、親友スニフといっしょにそれを調べに旅にでます。そこで出会うのがスナフキン、ヘムレンさん、スノーク、スノークのお嬢さん、事実上のシリーズ第1作はこれ。

ムーミン谷の仲間たち Book ムーミン谷の仲間たち

著者:Tove Jansson,トーベ・ヤンソン
販売元:講談社
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 ムーミン谷の楽しくておかしい住人たちを描く短編集。挿絵がいつもとちょっと違ってます。

ムーミン谷の夏まつり Book ムーミン谷の夏まつり

著者:Tove Jansson,トーベ・ヤンソン
販売元:講談社
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 大洪水でムーミン一家は流され、同じように流されていた劇場(?)に乗り込み、ムーミン一座を旗揚げ(?)
 一方、スナフキン大活躍の巻。ニョロニョロが種から育つ新事実!ミイとミムラ姉さん登場。


ムーミン谷の冬 Book ムーミン谷の冬

著者:Tove Jansson,トーベ・ヤンソン
販売元:講談社
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 実はムーミンたちは冬眠するのです。ふとしたひょうしにムーミントロールは冬のさなかに目覚めてしまいました。ミイも。
 冬のムーミン谷で起こる数々のエピソード。おしゃまさんとメソメソ、なんでも凍らすモランが登場。

ムーミンパパの思い出 Book ムーミンパパの思い出

著者:トーベ・ヤンソン
販売元:講談社
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 ムーミンパパの若かりし頃の冒険譚!数々の冒険の後、ムーミン谷にたどりつき、ムーミン屋敷を自分で建て落ち着くことに。そして嵐の日にムーミンママが流されてきてパパに助けられそのままいっしょになってしまいます。ママの生い立ち一切不明。ムーミンママは謎の女なのです。


ムーミンパパ海へいく Book ムーミンパパ海へいく

著者:トーベ=ヤンソン,小野寺 百合子
販売元:講談社
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 普通の生活に物足りなくなったムーミンパパが家族をひきつれて、住み慣れたムーミン谷をはなれて灯台のある島に移住。灯台守になるための悪戦苦闘の毎日。


ムーミン谷の十一月 Book ムーミン谷の十一月

著者:Tove Jansson,トーベ・ヤンソン
販売元:講談社
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 ムーミン一家がいなくなったムーミン谷の物語。シリーズ最終巻。

 悪いこと言わないから全部読んでみそ。

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2006年8月24日 (木)

ミグ25事件の真相

 ひそかに、HP『どとうの休日』のTOP絵が新作になっています。半年ぶりです。

 ひそかにといえば、1976年9月に函館空港に強行着陸したミグ25事件。

 強行着陸事態は大騒動でしたが、表向きはあっさり収拾したかに見えました。
 当時、小学生だった私もそのように記憶していました。

 ところが、このミグ25=最高機密を奪回または破壊するためにソ連軍ゲリラ来襲にそなえて陸上自衛隊が臨戦体勢に入っていたとは・・・以前に紹介した『自衛隊指揮官』より、この事件を詳細に伝える本がありました。

 これが政府と自衛隊が一丸となって防衛活動をしていたのなら納得するのですが、政府自民党は世論を気にして、否、政界再編に忙しくて防衛は二の次だったとは、なんとも情けない。
 そのため、防衛出動命令が正式に出ていないまま自衛隊は臨戦体勢に入ることに。

 正式活動でないため、事件が本当に収拾したときに、資料はすべて焼却処分され、歴史から抹消されていたそうです。

 この本の著者は、事件当時に法務官だったそうです。
 わかりやすく物語風になっています。

 陸自の臨戦体勢を知らされていない航自が演習用にダミーのレーダー情報を出して、それに陸自が振り回されたことは『自衛隊指揮官』にも書かれていたのですが、それだけではない危ない話が付け加わっていたのには驚きました。それは・・・読んでみて。

http://www.amazon.co.jp/gp/product/4059010723/249-5281877-5125927?v=glance&n=465392

アフィリエイト対象外はなぜ?政府の圧力か?

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2006年8月17日 (木)

星を継ぐもの

水金地火木土天海冥

懐かしい太陽系の惑星の覚え方。古舘伊知郎が昨日やってました。

太陽系の惑星が一気に3つも増えるかもしれないというニュース。
私の世界に、第10番惑星がやってきたのは『ヤマト3』だったかな?

宇宙関係になると、どうしても現実を離れてSFの世界にいってしまいます。

太陽系ネタで思い出すのSFは何でしょう。
『キャプテン・フューチャー』という人は私より少し上の人かな?
『さよならジュピター』そうそう無重力セックス。血気盛んな高校生のときに読んだのでそれしか記憶にないです。

太陽系ネタのSFといえば、これ

『星を継ぐもの』

月面で宇宙服を着た死体が見つかりました。
その死体はどの月面基地にも所属していませんでした。
科学的分析の結果、ほとんど現代の人間そのものなのに、5万年前の死体だったのです。

人類はどこからきたのか?

木星、月、火星・・・を舞台に謎解きが進みます。

登場人物たちも魅力的で、この現場に自分もいたいと思わせます。
最後のページを読み終わったとき、これぞSF=サイエンス・フィクションと叫びたくなること請け合い。

続編2本も最高。間をおいて書かれた4作目は・・・なかったことにしましょう。

星を継ぐもの Book 星を継ぐもの

著者:池 央耿,ジェイムズ・P・ホーガン
販売元:東京創元社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

Book ガニメデの優しい巨人

著者:池 央耿,ジェイムズ・P・ホーガン
販売元:東京創元社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

Book 巨人たちの星

著者:池 央耿,ジェイムズ・P・ホーガン
販売元:東京創元社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

内なる宇宙〈上〉 Book 内なる宇宙〈上〉

著者:ジェイムズ・P. ホーガン
販売元:東京創元社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

Zガンダムとか北野武とか言わない!

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2006年8月12日 (土)

自衛隊指揮官

昨日は、お気楽映画『スウィングガールズ』だったのに、今日は苦悩する自衛隊指揮官に直接取材した渾身のルポルタージュの紹介です。

私の子供の頃の印象(教育?)では自衛隊は憲法違反の存在でした。
憲法違反なのに、存在する軍隊、それをちゃんと説明できる大人はいませんでした。

21世紀になる頃に、やっと政治とイデオロギーと現実の狭間にいる存在なのだとわかりかけてきました。

この本には、日本の安全が脅かされた事件
(1)地下鉄サリン事件・・・・・サリン洗浄後、安全確認のため指揮官みずから防護服を脱いだ。
(2)能登半島沖不審船事件・・・史上初の海のスクランブル
(3)ミグ25事件・・・・・・・ソ連の武力による北海道侵攻危機
(4)12・9警告射撃事件・・・沖縄上空、初の警告射撃

軍隊になりきれない自衛隊のジレンマ。
それをもっともわかっているのは現場の自衛官。
そこには左翼がおそれる軍国主義のかけらもなく、ただ純粋に国を守るために命をかけられる男達の集団。
胸を張って生きてるかというとそうではなく、そこまで悩まなくてもいいのにと心配してしまうくらい、結果に対して反省しています。
よろしくないのは、お利口だけど肝の据わっていない官僚・制服組ですね。

この中でおすすめ(?)は、ミグ25事件です。
私の当時の記憶は、漠然とミグ25が飛んできて、アメリカに亡命しただけでしたが、まさかこんな手に汗握る展開とは思いませんでした。関連書籍を手に入れて読んでいる最中です。

勘違いしていたのは、奄美大島沖で不審船を撃沈(!!自爆か?)したのは海上保安庁の巡視船で、こちらは海の警察であって、海上自衛隊ではなかったんですね。

この『自衛隊指揮官』を書いているのは防衛大学校出身の毎日新聞記者という(ある意味)おもしろい経歴の人ですが、ものすごくまっとうなバランス感覚で書かれています。
自衛隊とは?国防とは?ということが気になる人はぜひお読みください。

Book 自衛隊指揮官

著者:瀧野 隆浩
販売元:講談社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

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2006年8月 5日 (土)

ジャンボ・ジェット機の飛ばし方

世は、健康ブーム。
あっちもこっちもサプリメントだ。無農薬野菜だ。なんたら体操だ。と大騒ぎです。

さて自己の健康管理が軌道に乗ってきたら、次にやってくるテーマは、ずばり『危機管理』です。
マイホームのセキュリティはもちろん、護身術に資産管理まで・・・ん、それくらいは今でもやっているって?
では、さらに危機管理とはなんぞやと想像力を膨らませましょう。

曰く、乗っていたジャンボジェット機のパイロットが突然急死、他の乗客はジジババばかりです。美人のキャビンアテンダントがたよりにしたのはあなただけ!さあどうする。

曰く、南海の楽園でバカンスを楽しんでいたら、突如、反政府ゲリラに拉致、ひそかに脱走を試みたとき目の前にあったのは戦闘ヘリだけだったら。

曰く、仮想敵国が本土上陸、あなたの家族が危なくなったとき、傍らにたたずむのは乗員のいない戦車だったら。

そんな緊急事態がきても、この本を丸暗記しておけばふりかかる火の粉から逃れられ一躍ヒーローになれるかもしれません。一家に一冊常備して、この本に載っている乗り物の操縦方法を頭に叩き込んでおきましょう。

ジャンボ・ジェット機の飛ばし方―非日常実用講座

著者:非日常研究会
販売元:東亜同文書院
Amazon.co.jpで詳細を確認する

登場する乗り物。
・ジャンボ・ジェット機/戦闘機
・ヘリコプター
・飛行船/熱気球
・ハンググライダー/パラグライダー
・戦車
・電車/蒸気機関車
・F1マシン
・豪華客船/護衛艦
・潜水艦
・ヨット

【書評】
 ふざけんな、このやろう!!!

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